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事故の概要について
けがをした人の人数 1人
あなたを含む
けがをした部位 頭 首 手・腕 胴体 足
けがの内容 頭頂部打撲 頚椎ヘルニア誘発   
けがをした人 おおむね13歳~65歳
けがの程度 入院したが1ヶ月未満の入院で退院できた
けがの原因 衝突した(ぶつかった)
発生場所 エレベーター
施設の用途 工場・倉庫等
施設の所在地 都道府県 千葉県
事故の発生日 年月 2008年 4月
日時 24日10時頃
具体的な事故の状況、原因と思われること等の参考情報
(発生状況) 積載量7トンの業務用エレベーター(以下EVと略す)の扉(上下昇降式)の具合が悪く(扉が外れて昇降動作が不安定)、COSTOCO(量販店)はメーカー点検員を呼んだ。点検員が点検したところ、扉は誰かが元通りはめられEVは正常に作動していた。そこへ派遣社員(私)がカートを運ぶためEV前まできて、点検員に「使えますか?」と訊ねたところ「どうぞ」と言われたので乗り込んだところ、EV扉が突然下降してきて、頭頂部を打撲するとともに、頚椎の軟骨が飛び出す(ヘルニア)怪我を負い現在も通院加療中(推定全治5ヶ月)

<原因>

1、点検員が安全確認を行わずに、安全SWを「OFF」→「ON」にしたため、点検途中で「下降状態」に保持されていたものが、この操作により解除され突然下降してきたのが原因であるが、ギロチンタイプの危険な扉であるのもかかわらず、

2項の挟まれ防止装置に問題があった。

2、このEVは、挟まれ防止装置が、EV全幅(約4m)の半分しかついておらず

もしこれが、全幅にわたってついておれば、1項のようなオペレーションミスがあったとしても、重大な人身事故にならずに、ヒヤリ・ハット事故で済ませられる事故であったと思われる。

 (人荷用といえども)人が乗って操作するEVには、扉による挟まれ防止に対する安全規則が必要であるハズであるが、建築基準法(施行令も含む)には挟まれ防止のための安全規則はまったくない。現状はEV協会および協会員メンバー会社の自主規制のみに頼ったやりかたである。(挟まれ防止装置の設置を義務付ける法的

整備が必要)

通常の人用の場合には、扉に人や物があたれば扉が開くタッチセンサーがつけられているが、最も危険なギロチンタイプの扉で、タッチセンサーが半分しかついていないEVが放置されているのはどう考えてもオカシイ!。

COSTOCOとエレベーター会社は本事故後に、残り半分のセンサーの追加とEV入口に遮光式の光学センサーをつけた。これなど、明らかに不具合を放置していたことを自ら認める(安全管理義務違反)行為であり、役所は、これら企業に対し厳重な処罰を行うべきである。 必要なら国交省に参りますので、面会日時をご連絡ください。                 山野