事故を防ぐための解説・提案

本サイトに登録された各種の事故事例をどのようにして防ぐべきか、専門家の視点から解説や実践的な取り組みの例をご紹介します。

安全・安心な建築デザイン
大阪工業大学教授 吉村英祐

なぜ危険な建築デザインが生み出されるのかの背景や、事故につながる人間行動の特性などについて分かりやすく解説されています。

<目次>
  1. 序:安全・安心な建築デザインを目指して
  2. 建築デザインと日常災害
  3. 危険なデザインが生みだされる背景、矛盾する要求条件、消去のデザインの流行と危険性
  4. 典型的事故パターン
  5. アフォーダンスと日常災害、事故発生につながる行動的要因、建物における典型的な危険箇所
  6. 安全・安心な生活環境の実現に向けて

設計者の立場からみた小学校における安全計画の考えかた
株式会社日本設計 福田卓司

小学校における安全に配慮した建築デザイン・計画の実例を示しながら、そのポイントについて解説されています。

<目次>
  1. 各室における留意点
  2. 学習関係諸室、廊下、階段
  3. 各部における留意点
  4. 開口部、内部仕上げ、学校用家具など
  5. 利用段階の留意点

建築空間内での事故をめぐる法的責任のあり方と裁判事例の傾向
弁護士 佐藤貴美

建物周辺で事故が起こった場合、その責任はどのような観点から法的に判断されるのか。所有者、利用者、管理者、施工者・設計者などそれぞれの立場から解説されています。

<目次>
  1. 建築空間内で事故が発生した場合の責任の概要1
  2. 建築空間内で事故が発生した場合の責任の概要2
  3. 民事責任、刑事責任、行政責任
  4. 裁判事例の傾向
  5. 瑕疵の捉え方、安全配慮義務の捉え方、過失相殺など

具体の裁判判例にみる建物事故の法的責任
弁護士 佐藤貴美

建築基準法にしたがって建てられた建物等であっても、現実に事故が発生する事があります。過去の建物事故に関する裁判判例を基に利用者や所有者、設計者、施工者、管理者の法的責任等が解説されています。

<目次>
  1. 建築法令に適合した建物等であっても法的責任が生じるとされた事例
  2. 建築基準法にしたがった設備等であっても、実際の用法に即して安全性に問題がある場合には法的責任が発生すること
  3. 利用者の属性によって安全性が判断される事例
  4. 建物や設備の安全性は、どのような人がその建物を利用するのかによって内容が変わること
  5. 被害者側の予期せぬ行動により生じた事故
  6. 被害者側の予期せぬ行動(通常想定される行動以外の行動)によって生じた事故の場合には、建物所有者等は責任を負わないこと

事故防止に資するための研究
東京理科大学嘱託教授 直井英雄

東京理科大学の直井研究室では、建物にかかわって生じる種々の事故(われわれは「建築日常災害」と総称しています)の防止を中心的な課題に据え、30年以上にわたって研究を重ねてきました。その編数は、およそ270編に達します。2009年に直井の定年退職により研究室を閉じるのを機に、この蓄積をデータベースとしてまとめました。研究資料ですから、そのままの形で直接設計などに使えるというものではありませんが、事故防止のための基礎的な参考資料として、何かの折に利用していただければ幸いです。